革は強度だけでなく、強靭性(toughness)に優れる材料である。
革は、コラーゲン繊維束が三次元的に絡み合った構造を持っている。
この構造により、
を兼ね備える。
材料工学的には、革は強靭性(toughness)の高い材料といえる。
単に「硬い」「強い」素材ではなく、力を受け止めながら変形し、破断しにくい特性を持つ。
この特性が、靴やバッグなど、繰り返し荷重を受ける製品に適している理由である。
革製品は、使用中に何度も折り曲げられる。
靴の甲部分、バッグの可動部、衣料の関節部分などがその例である。
革は繊維束間に微細な空隙を持つため、
という特性を示す。
これは均質なフィルム材料とは異なる挙動である。
革は微細構造が力を分散させるため、局所的な損傷が全体破壊に直結しにくい素材といえる。