コラーゲン分子間に形成される化学的または物理化学的結合。
架橋は共有結合的架橋および配位結合、静電相互作用、水素結合など多様な相互作用形態を含む。架橋の形成により分子の自由度が制限され、熱収縮抵抗性や耐久性が向上する。
なめしは架橋を導入する操作であり、その密度や分布が革の物性を規定する。
水中で加熱した際に革が急激に収縮を開始する温度。
コラーゲンの熱安定性を示す指標であり、なめしによる安定化の程度を評価する代表的試験値である。一般に、架橋が進むほど収縮温度は上昇する。
(JIS・IULTCS試験法に整合)
材料が外力を受けた際の変形しにくさを示す物性値。
革では繊維束構造、架橋密度、含水率などが弾性率に影響する。
用途に応じて適切な剛性設計が求められる。
繰り返し曲げ変形に対する耐性を示す特性。
靴や鞄などの用途では重要な性能指標であり、加脂や仕上げ設計、内部構造の均一性が影響する。試験機による繰返し屈曲試験で評価される。
染色された革の色が摩擦、光、汗、水などの作用に対してどの程度保持されるかを示す指標。
用途や使用環境に応じた評価が行われ、染料選択や仕上げ設計と密接に関係する。
(JIS・ISO試験法に整合)
材料中に含まれる水分の割合。
革は吸湿性材料であり、含水率は柔軟性や弾性率、寸法安定性に影響する。
環境条件によって変動するため、物性評価において考慮すべき要素である。