動物の結合組織に広く存在する構造タンパク質であり、皮の主成分を構成する。
革の物性は主としてコラーゲン繊維の集合構造によって規定される。
なめしは、このコラーゲン分子間に相互作用や架橋を形成し、構造を安定化させる操作である。
(JIS概念に整合)
3本のポリペプチド鎖が撚り合わさって形成されるコラーゲン特有の分子構造。
水素結合によって安定化されているが、未処理の状態では加熱や化学作用により容易に変性する。
なめしはこの構造を間接的に安定化させる。
コラーゲン分子が規則的に集合して形成する微細繊維構造。
一定の周期構造(D周期)を持ち、さらに束状に集まって繊維束を形成する。
革の強度および柔軟性は、フィブリルの配列と結合状態に依存する。
多数のコラーゲンフィブリルが集合して形成される構造単位。
繊維束同士が絡み合うことで三次元ネットワークを形成し、革の機械的特性を支える。
再なめしや加脂は、この繊維束間の関係を調整する工程である。
脱毛・石灰処理等により毛および表皮が除去された後に現れる真皮表面。
真皮乳頭層の最外側であり、ここでは繊維束の形成が相対的に弱く、微細繊維が緻密に交絡している。革の外観や表面強度に大きく影響する。
銀面の保存状態は製品品質を左右する重要な要素である。
銀面を含む革の上層部分を銀(面)層といい、繊維が細かく緻密である一方、層厚や配向により、引裂・引張などの機械特性は多様である。
(JIS概念に整合)
皮を厚さ方向に2層以上に分割して得られる床層を原料として製造された革。
銀面を含まない層であり、仕上げ設計により外観・物性は大きく異なる。
捕捉:繊維構造は皮断面を通して多様であり、繊維は下層ほど太くなり、真皮の中心で最大に達する。その後その下の層に近くなるにつれて細くなる。
繊維のネットワークは、繊維の分かれと他の繊維との絡み合いを成している。
これにより機械的強度が増し、外力(応力)に対する抵抗性が高まる。
(JIS概念に整合)
材料内部に存在する空間の体積割合。
革では繊維束間の空間が含まれ、空隙率は柔軟性、通気性、吸湿性などに影響する。
空隙率は乾燥収縮および加脂設計の影響を受け、物性評価においては見掛け密度測定などにより推定される。