日本の皮革技術を支えて70年NPO法人日本皮革技術協会監修
Leather Knowledge Project

主産物と原料発生の経済・物質構造

畜産の主目的は、

  • 食肉
  • 乳製品
  • 羊毛

などの生産である。

世界で流通する皮の大部分は、食料生産を目的とした家畜に由来すると報告されている(World Leather, vol.33, No.6, 2021)。内訳は牛約69%、羊約13%、ヤギ約11%、豚約6%である。

皮は、と畜工程において必ず発生する。
皮革産業の存在有無は、その発生量を規定する主要因ではない。
経済的配分の観点では、皮の市場価値は動物全体価値の1~2%程度にとどまることが多い。
この事実は、皮が畜産経済の主産物ではなく、副次的に発生する原料であることを示している。
物質フローの観点からみれば、皮は畜産システムのアウトプットの一部であり、発生後に何らかの処理経路へ移行する必要がある。

革の生産は、既発生原料の処理経路の一つである。