日本の皮革技術を支えて70年NPO法人日本皮革技術協会監修
Leather Knowledge Project

分解制御の段階

保存技術の成立

先史〜古代初期において、動物の皮は衣服や住居材として利用された。
しかし皮は高含水有機物であり、放置すれば微生物分解が急速に進行する。

初期の技術は、

  • 乾燥(脱水による水分活性低下)
  • 燻煙(抗菌成分付与)
  • 油脂処理(疎水化)

といった物理的保存法であった。

これらは分子架橋を形成する技術ではないが、腐敗速度を低下させるという意味で、副産物管理の最初の技術的回答であった。
この段階では、皮はあくまで保存対象であり、材料設計という概念は存在しなかった。