日本の皮革技術を支えて70年NPO法人日本皮革技術協会監修
Leather Knowledge Project

副産物安定化技術の発展

Historical Development of Leather Technology

革の歴史は、皮という腐敗しやすい生体組織を、
長期使用可能な材料へ転換してきた技術の発展史である。

皮は食料利用の結果として必然的に生じる。
その安定化技術が体系化されたことにより、
長期使用を前提とする用途材料として位置づけられるようになった。

本章では、副産物という性質の説明ではなく、
その安定化技術がどのように発展したかを技術史的に整理する。

皮は生体組織であり、自然状態では保存できない。

したがって革の技術は本質的に、

  • 生物分解の制御
  • 構造の安定化
  • 工業的再現性の確立
  • 環境規制対応技術の導入
  • ライフサイクル評価の導入

という段階を経て進化してきた。

以下では、技術転換点を軸に、その発展過程を整理する。