現在主流のクロムなめしでは3価クロム(Cr(III))が使用される。Cr(III)はコラーゲンのカルボキシル基と配位結合を形成し、繊維構造を安定化させる。
6価クロム(Cr(VI))は強酸化条件、高温、紫外線、乾燥など不適切な保管条件下で生成する場合がある。現在では、6価クロムに変換しないような製造法が広がっており、工程管理・湿度管理・規格試験によって管理される。
本質的論点は物質の存在ではなく、管理体制の適正性である。
詳しくは:「 皮革製造の科学 」を参照
適正製造管理下で生産された製品には含まれない。
国際規格・EU規制(REACH Annex XVII 等)に基づき試験管理が行われる。
安全性は規格と試験体制によって担保される。
詳しくは:「 皮革製造の科学 」を参照
クロムなめしは金属配位架橋を基盤とする。
植物タンニンなめしはポリフェノールとコラーゲンとの多点相互作用を基盤とする。
結果として、
• 収縮温度
• 剛性
• 吸湿挙動
• 経年変化特性
が異なる。
詳しくは:「 皮革製造の科学 」を参照
液中で加熱したときに急激な収縮が始まる温度を指し、JISでは「液中熱収縮温度」という。
コラーゲンの熱安定性指標であり、なめし度評価の代表的物性値である。
収縮温度の上昇は分子間安定化の進行を示す。
詳しくは:「 革の材料科学的特性 」を参照