日本の皮革技術を支えて70年NPO法人日本皮革技術協会監修
Leather Knowledge Project

皮革製造の科学

The Science of Leather Manufacturing

製革は、コラーゲン組織を安定化し、
内部構造と表面機能を設計する材料変換プロセスである。

皮革製造(製革)は、保存技術ではない。
それは、分子構造の安定化、繊維ネットワークの制御、
表面機能の付与を統合した材料変換工学である。

本章では、製革を以下の五つの視点から整理する。

  1. 生皮の物質科学的特性
  2. コラーゲン架橋による分子安定化
  3. 拡散・反応を伴う工程設計
  4. 三層材料設計モデル
  5. 工程制御と技術管理体系

ここで扱うのは工程内部の科学であり、
ライフサイクル評価や社会的評価は、革と環境の評価構造の章で扱う。

製革を理解することは、革を「天然素材」としてではなく、
管理された階層材料として理解することを意味する。